磁気を利用して、磁極に吸着された磁粉模様から表面にある3mm程度までの小さな傷を発見できる検査です。複雑な形状の部位でも検査することができます。

放射線が物質を透過する性質と写真フィルムを感光させる性質を利用して、内部の状態や傷をX線フィルムに投影する検査です。金属・非金属を問わず適用できます。

超音波を試験体内部に伝播させて、反射した超音波の強さと反射する範囲を元に、検査物のキズの形状や大きさを推定する検査です。

赤外線およびサーモグラフィーを利用して温度変化を検知し、欠陥や構造などを可視化する検査です。

交流を流したコイルを試験体に近づけ、磁界の作用によって試験体に発生する渦電流の変化を利用し、キズや材質などを検査します。

浸透性の良い検査液を試験対象に塗布し、液体の毛細管現象によって、試験体の表面に開口している微細なキズや割れなどを検出する試験です。

目で見て物体の表面のキズや腐食をはじめとした検査対象の状況を判断する最もシンプルかつ基本的な検査です。直接目視以外に、CCDカメラ等を用いた間接目視での検査もあります。

試験対象の表面をアセチルセルロースのフィルムに転写して顕微鏡で観察する検査方法で、構造物から検査片を採取できない各種機器・配管等の組織や亀裂の観察、破損した状況などを検査できます。